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アドア・コンサルティング事務所
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台北国際ブックフェア2026


 台湾で開催された「台北国際ブックフェア」を訪問しました。会場でのライツ商談や台湾出版社への訪問を通して、台湾出版市場の現在の状況や各出版社のニーズを直接感じることができました。今回の出張の様子と現地出版市場の動きについてご紹介します。

 I visited the Taipei International Book Exhibition (TIBE), one of the largest publishing events in Asia. During my stay in Taipei, I held rights meetings at the exhibition venue and also visited Taiwanese publishers. The trip provided a valuable opportunity to observe the current state of the Taiwanese publishing market and to learn more about the interests and needs of local publishers.

 This report introduces the atmosphere of the exhibition and some observations on recent trends in Taiwan’s publishing market.


【台北国際ブックフェアの会場から】

 台湾最大の出版イベントである「台北国際ブックフェア」には、日本からも多くの出版社が参加しており、日本ブースも設けられていました。また、日本ブースだけでなく、会場内のライツセンターにも多くの日本の出版社がテーブルを構え、海外版権の商談が活発に行われていました。

 会場には台湾国内の出版社はもちろん、海外からの出版関係者も多数訪れており、アジアの出版交流の場としての活気を感じることができました。


【日本ブース】

日本ブースは会場メイン入口近くにあるイベントスペースである「主題広場」から少し奥に入った場所にありました。

 ブースは8ブースと以前より縮小しているようでしたが、例年通りトーハンが日本ブースを取りまとめており、壁面展示ブースとテーマごとに仕分けされたブースの2種類で構成されていました。

 壁面ブースで展開していた日本の出版社は次のとおり(順不同)。

集英社、くもん出版、中央経済グループパブリッシング、KADOKAWA、新星出版社、金の星社、オーム社、英治出版

出展されていた日本の出版社は盛んに商談を行なっており、日本の出版コンテンツの人気は健在。ブースも盛況でした。


【台湾出版社のニーズの変化】

 台湾の出版市場は、日本と同様に決して楽観できる状況ではなく、厳しい環境にあると感じました。一方で、それぞれの出版社が「求めているジャンル」や「欲しいタイトルのキーワード」を明確に持っていることが印象的でした。

 市場環境が厳しい中でも、各社が自社の読者層に合ったコンテンツを積極的に探しており、そのニーズは以前よりも多様になっているように感じられます。


【ライツビジネスのこれから】

 これまでのように、特定のジャンルだけを紹介していればライセンスが売れるという状況は、少なくなってきてます。今後は、個々の台湾出版社のニーズをより細かく把握し、それぞれの関心や出版方針に合わせた形でタイトルを提案していくことが重要になっていくと感じました。

 誰もが同じジャンルやテーマを求めるという状況は、出版業界にはあまりふさわしくないのかもしれません。出版社ごとに関心や方向性が異なり、それぞれに合った本が求められるというのは、出版文化の自然な姿とも言えるでしょう。


【まとめ】

 今回の出張は短い滞在でしたが、会場での商談に加え、フェア全体の様子の調査、さらに台湾の出版社への訪問など、さまざまな情報を得ることができました。

 久しぶりの台北でしたが、現地の出版関係者と直接会って話ができる機会は非常に貴重ですね。WEB会議などでは得られない、現場の空気感を感じたり、フランクな会話から情報を得られることは出張の醍醐味だと改めて感じました。

 今回の出張を通して、台湾出版市場の現在の動きや出版社ごとの関心を改めて知ることができました。こうした情報を今後のコンサルティング活動に活かしていきたいと考えています。

 次回は6月に海外出張を予定しています。お楽しみに。


【台北国際ブックフェア:オフィシャル情報】

【名称】台北国際図書展(TIBE)2026

【会期】2026年2月3日(火)〜8日(日)

【主催】財団法人台北書展基金会

【会場】台北市 台北世界貿易中心

【来場者数】58万人(前年 +1 万人)

【出展社】509社(前年 +5社)

【出展国数】29カ国(前年と同じ)

【テーマ国】タイ